自動車業界ニュース
ホンダ、世界で「特産品型」開発を推進へ
2010/6/08
ホンダは四輪車の新たなグローバルモデルの確立に向けて、特定の国や地域で生産・販売ボリュームを稼ぐ「特産品型」の新型車開発を進める。特産品の中から、グローバルモデルに昇格させていく計画。現在、ホンダブランド車のグローバルモデルは「シビック」「フィット(4ドアセダン含む)」「アコード」「CR―V」の4車種が存在する。今後、グローバルモデル以外に各国・地域で現地生産するヒットモデルを開発し、5番目のグローバルモデルの候補を育成していく。
グローバルモデル4車種の生産国数は現在、フィットが9カ国、アコードが7カ国と1地域、CR―Vが7カ国と1地域、シビックが12カ国となっている。販売する国や地域で生産することを基本に、車種投入と生産のグローバル化を進めてきたなかで、競争力が高くブランドイメージを訴求できる車種をグローバルモデルとして、現地生産・販売の国・地域を増やしてきた。
グローバル販売の半数近い実績となっている米国市場では、例えば05年実績で、アコードが販売台数36万9293台のうち北米生産車は35万257台、シビックは販売台数30万8415台のうち北米生産車は26万3833台となっている。グローバルモデルは、現地生産車の比率が高いことが前提となる。
これまでアコード、シビック、フィット、CR―Vの4車種がグローバルモデルとして位置付けられ、主要市場である日本と米国以外に、欧州やアジアなどさまざまな国・地域で生産され、主にその国・地域で販売。一方で、中国に欧州向けの輸出専用工場を稼働させている。
今後は、輸出専用工場の新規建設は行わず、現地生産販売を基本とした商品開発と生産拠点の展開を進めていく。このなかで、例えばインド市場に開発投入する小型車など、国・地域の需要に合った四輪車の商品開発の中で、5番目のグローバルモデル候補となる特産品を育成していく。
トヨタとGMのハイブリッド車の技術交流が中止に
2010/02/02
トヨタ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)は、5年間続けてきたハイブリッド車と電気自動車に関する技術交換を3月末で中止することを決めた。
トヨタとGMは、環境先進技術やその評価方法、規格統一などで連携を図ってきた。しかし、ハイブリッド技術の世界標準に対する考え方に食い違いが出てきたため、協力をやめることにした。
トヨタはハイブリッド車で世界をリードしており、日産自動車や米フォード・モーターに技術供与している。GMは、このままではトヨタにハイブリッドの世界標準を握られてしまうという危機感が強まり、技術交換から手を引き、独自開発に力を入れることにしたようだ。
トヨタ:米にハイブリッド攻勢 現地工場「カムリ」モデル生産開始
2010/6/05
トヨタ自動車は、米ケンタッキー州の工場で、中型セダン「カムリハイブリッド」の生産を開始した。
「プリウス」などハイブリッド車の生産は主に日本で行っており、北米での生産は初めて。
ガソリン高の影響により、北米では燃費がいいハイブリッド車の売れ行きが好調で、現地生産によってさらに販売拡大を図る。
カムリは1997年からほとんどの年で、米国での年間の乗用車販売台数1位を記録している。
ハイブリッドのカムリはアメリカで年間5万台以上売れている。
現地生産は、トヨタの北米拠点の一つであるTMMK(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー)で行う。
カムリハイブリッドは年間4万8000台生産する計画で、追加投資は約1000万ドル。
トヨタはハイブリッド車として、北米で「プリウス」、「ハイランダーハイブリッド」、レクサスの「RX400h」、「GS450h」を販売しており、00年からのハイブリッド車の累計販売台数は9月末までで約42万台に上る。07年にはレクサスの最上位車種「LS600h」の導入を予定しており、ハイブリッド車を積極的に投入していく方針だ。
ホンダが「カリフォルニア燃料電池パートナーシップ」を脱退
2010/5/27
ホンダは、世界の大手自動車メーカーが共同で燃料電池車の研究に取り組む「カリフォルニア燃料電池パートナーシップ」(略称CaFCP)から脱退する方向で検討を始めました。
ホンダは99年の設立当時からCaFCPに加わり、燃料電池車のPRやインフラ整備の促進などの共同活動に参画してきました。燃料電池車の開発が進み、メーカーの垣根を越えた初歩的な共同研究の段階から、実用化に向けた競争の時代に突入する中、ホンダは独自研究に資源を集中ます。
CaFCPは米国カリフォルニア州の主導で設立、サクラメント市に共同研究施設があります。現在、GM、フォード、ダイムラークライスラー、現代自動車、ホンダ、日産自動車、トヨタ自動車、VWといった自動車メーカーのほか、エネルギー会社、燃料電池技術会社、州・連邦政府の公共機関など計20企業・機関が参加しています。
CaFCP設立の狙いは、燃料電池車の実証実験を繰り返すことにより開発を促進するとともに、燃料開発やインフラの整備を促すことにありました。加えて、広く一般に対して燃料電池車のクリーン性をPRすることも重要な活動としていました。
CaFCP参加企業は年間8万4千ドルを拠出しなければならない。「金額の問題ではない」(ホンダ)と説明していますが、「CaFCPの活動そのものは所期の目的を達成したのでは」(同)としています。
全米運輸労組ホッファ元会長失跡 30年ぶり新情報 FBI遺体捜索
2010/6/18
ケネディ大統領暗殺と並んで米史上最大の未解決事件の一つとされる一九七五年の全米運輸労組(通称チームスターズ)のジェームズ・R・ホッファ元会長失跡事件をめぐり、米連邦捜査局(FBI)が「かなり信頼できる新情報を得た」として遺体捜索作業を始めた。米国では昨年、一九六〇年代の公民権運動家殺害事件などが新証言をもとに解決しており、全米のメディアが失跡事件捜査の行方を注視している。
FBI当局は十七日からホッファ元会長が最後に目撃されたミシガン州デトロイト近郊のレストランに近い農場を重機で掘り返すなど捜索を開始した。FBIは捜索の根拠となった新情報が何かについては明らかにしていないが、「これまでに得られた情報の中で最も有益なもの」としている。
「事件の新展開」はCNNやニューヨーク・タイムズ紙など全米の主要メディアによって一斉に報じられ、事件への関心の高さをうかがわせた。
「新情報」による事件解決に懐疑的な意見もあるが、米国では昨年、六四年にミシシッピ州で起きた公民権運動家殺害事件と、カンザス州で七四年から九一年にかけて十人が殺害された連続殺人事件で、いずれも新しい証言や証拠に基づいて犯人が訴追され、それぞれ六十年、百七十五年以上の刑期が宣告されている。
地元のデトロイト・ニューズ紙は今回の捜索は過去数年間の地元警察だけによるものとは違い、FBIが直接関与していることを指摘している。
貧しい炭鉱労働者の家庭に育ったホッファ元会長は、倉庫労働者だった二〇年代にチームスターズ結成にかかわり、カリスマ性と指導力で組合員約百八十万人の米最大の労組に育て上げ、会長として君臨した。
同時にマフィアとの癒着もつねにうわさされ、労組管理下の年金基金をマフィアの金融活動に流用したとして訴追され、六七年に有罪評決を受けた。ホッファ氏は七一年にニクソン大統領から恩赦を得て復権を目指すが、七五年に失跡、遺体は見つかっていない。
【用語解説】全米運輸労組(通称チームスターズ)元会長失跡事件
1975年7月、チームスターズ元会長のホッファ氏が姿を消した。会長復権のためマフィア幹部と会う予定だったとされている。これまでに複数のマフィア関係者が元会長殺害にかかわったと証言しているが、殺害方法や遺体を投棄したとされる場所もはっきりしておらず、捜査当局は犯人特定に至っていない。この事件は92年に「ホッファ」のタイトルで映画化されている。
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